不動明王の信仰について


不動信仰の始まり

お不動さまは古代インドの仏様で、インドの古典語『サンスクリット語』では、アチャラ・ナータと言います。
『アチャラ』とは『動かざるもの』を意味し山をさす言葉、『ナータ』は『主人』のことで『山の主宰者』と言うのが語の原義です。
我が国における、お不動様の信仰の始まりは弘法大師空海が、平安時代の始めに唐に渡り、青龍寺で恵果和上より密教を学び帰国し、真言宗を開いた時より始まります。
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お不動様は

念怒の姿の内に大いなる慈悲を秘め、燃え盛る知慧の炎の中にどっしりと住する不動明王。
どんな卑近な願いにも応えてくれる力強い存在として、わが国の庶民に広く親しまれています。
そして、その本体は宇宙の真理そのものを表す。大日如来の化身(教令輪身)なのです。
私たちの心に住む煩悩や色々な迷いを鎮め、又、さまざまな障り、災難を払うために恐ろしい姿をされています。
又、どこへでも出向き、すべての衆生を救済する為、怒僕(ぬぼく)の姿をされています。
お不動様は、右手には悟りを開くための智慧を表す利剣を持ち、あらゆる迷いを断ち切って下さいます。
左手には羂索(なわ)を持って仏教の教えに背く人の心を縛り、正しい道に導いてくださいます。
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お不動様のご真言

のぅまくさんまんだ ばざらだん
せんだ、まかろしゃだ、そわたや、うんだらた
かんまん

浅略(意趣するところ)
『アアー!救い難いわれら衆生を救わんがために!
激しい大いなる怒りのお姿をしていられる、お不動様よ
われらの迷いを打ち砕き給え!あらゆる災難を除き給え!
どうぞ、われらを信心、堅固ならしめ給え!
全知全能なるお不動様』かんまん。
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仏説聖不動経

この「佛説聖不動経」はお不動さまのご誓願(衆生救済の誓い)を私達に示されたものであります。
お不動さまが何時、何処で、どの様に我々をお導き下さるのか、また、お姿にはどの様な功徳があるのかが説かれています。

佛説聖不動経
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四国三十六不動霊場 五番札所
 当山のお不動様(弘法大師爪彫不動明王)

■大不動明王(八角大不動堂)

 
六角大不動堂                      無垢光童子

当山のお不動様は、弘法大師の爪彫の作として古来より遠近の崇めを受けています。その御前立ちとして、樹齢四百年を越す「巨大なけやきの霊木」をもって一刀三礼、一木作りにて製作された、四国最大、そしてこの世に類まれなる大不動明王と、矜迦羅童子、制叱迦童子の不動三尊が八角大不動堂に安置されています。
当山のお不動様を信仰し、一心にお祈りをしますと、"何人たりとも救わずにはおかない"とするお不動様の大慈悲によって、私達は導かれ、守られ、七難即滅・七福即生のご霊験、ご利益をいただくことができます。

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